◆ 下町情緒と布の街、トレインビューも楽しい日暮里駅

東京をぐるりと一周する山手線。
30の駅には、それぞれ違った街の表情があります。

みなさん、こんにちは。
「駅ぶら|駅も街も楽しむよくばり散策」かっつんです。

シリーズ第17回は、山手線の北東側に位置する日暮里駅をご紹介します。

日暮里駅周辺は、どこか懐かしい昭和の面影を残す「谷中ぎんざ」などの下町エリアと、日本屈指の繊維問屋街として知られる「日暮里繊維街」という、2つの全く異なる魅力的な顔を持っています。

さらに、いくつもの路線が交差する「鉄道の聖地」としての側面も。

カメラ片手に、ゆったり散歩していきましょう。

👉 山手線シリーズの詳細はこちらのページでご紹介しています。

◆ 日暮里駅とはどんな駅?

項目内容
開業1905年(明治38年)
乗降者数約9万人(JR東日本 ※2024年度実績目安)
接続路線JR山手線・京浜東北線・常磐線・京成線・日暮里・舎人ライナー

日暮里駅は、古くからの歴史を持つお寺や霊園、賑やかな商店街、そして活気あふれる繊維街に囲まれた、散策にぴったりの駅です。
駅の周辺は西側と東側で大きく雰囲気が分かれているのが特徴です。

⚫︎秋葉原駅の主な改札口とアクセスできるエリア

改札口ごとにアクセスしやすいエリアがあります。
ぜひ、あなたの“駅ぶら”の参考にしてみてください。

⚫︎北改札、南改札(西口方面)

西口は谷中霊園やゆうやけだんだん、谷中ぎんざといった寺町・下町風情が広がります。
また、南改札には「紅葉橋」がありここからは美しい駅の塔を望むことができます。

⚫︎北改札、南改札(東口方面)

東口方面はタワーマンションや近代的な駅前ロータリーが広がり、その先には「布の街」として有名な繊維街が伸びています。
南改札は北改札に比べて比較的落ち着いた雰囲気が漂う改札口です。

◆ 日暮里駅を楽しもう!

● 跨線橋(下御隠殿橋)からのトレインビュー

日暮里駅の下御隠殿橋
日暮里駅の陸橋で電車が来るとシャッターを切りたくなります(筆者撮影)

日暮里駅の北口を出てすぐにある陸橋(下御隠殿橋)は、鉄道ファンや子どもたちに大人気のスポットです。
JR各線、東北・上越新幹線、さらには高架を走る日暮里・舎人ライナーや京成線など、1日に数多くの列車が往来する様子を贅沢に見下ろすことができます。

● 懐かしい風景に出会える「ゆうやけだんだん」

谷中のゆうやけだんだん
“夕やけだんだん”は先のやかな銀座と共に谷中の代名詞と言える場所です(筆者撮影)

西口から少し歩くと、視界が一気に開ける美しい階段「夕やけだんだん」に到着します。
その名の通り、夕暮れ時には階段の向こうに美しい夕焼けが広がり、下町のノスタルジックな雰囲気を最高潮に高めてくれます。
周辺には可愛い猫の姿を見かけることも。

● 活気あふれる「谷中ぎんざ商店街」

谷中ぎんざのアーケード
通りを歩くだけでもちょっとワクワクする谷中ぎんざ(筆者撮影)

ゆうやけだんだんを下った先には、全長約170メートルの「谷中ぎんざ」が続きます。
昔ながらの八百屋や酒屋、お土産店がひしめき合い、地元の人から観光客まで多くの人で賑わっています。

◆ 日暮里駅で食べる!

● 食べ歩きも楽しい!谷中ぎんざのグルメ

谷中ぎんざのコロッケ屋
平日の昼間でも人気店には行列ができています(筆者撮影)

谷中ぎんざの名物といえばメンチカツ。
某有名お笑いコンビが訪問したことでも知られる人気店があり、揚げたてサクサクをその場で楽しめます。
また、和栗を贅沢に使ったスイーツ専門店「和栗や」や、昔ながらの総菜店など、お腹を満たしてくれる誘惑がいっぱいです。

● 個性豊かな周辺の飲食店

谷中のよみせ通りのお店
谷中ぎんざから続く「よみせ通り」にはひと休みにおすすめなお店がありました(筆者撮影)

商店街周辺や「よみせ通り」まで足を延ばせば、本格的な薬膳カレーのお店やこだわりの珈琲工房、古い木造建築ののれんが素敵な蕎麦屋などに出会えます。
夜にはゆうやけだんだん近くの「夕焼け酒場」や創作居酒屋で一杯やるのも格別です。
駅構内(エキュート日暮里)でも気軽に美味しいグルメが手に入ります。

◆ 日暮里駅周辺を歩いてみる

● 谷中霊園・天王寺エリア

谷中霊園
多くの著名人のお墓があることでも有名な谷中霊園を神聖な気持ちで歩きます(筆者撮影)

西口前の坂を上ると、緑豊かで広大な「谷中霊園」が広がります。
徳川慶喜をはじめ多くの著名人が眠るこの霊園は、細い路地や階段が入り組み、静かな住宅街とも隣接しています。
園内からは、かつての五重塔跡や、遠くに見えるスカイツリーとタワーマンションの対比という、不思議な風景も楽しめます。
隣接する「天王寺」の立派な山門や仏像、美しい境内も必見です。

● 谷中ぎんざ・よみせ通りエリア

谷中のよみせ通りアーケード
谷中ぎんざとともに一緒に立ち寄りたい「よみせ通り商店街」(筆者撮影)

ゆうやけだんだんから続く商店街エリア。
谷中ぎんざを抜けて交差する「よみせ通り商店街」は、少し落ち着いた生活感のある雰囲気が魅力です。
散策の合間には、遊具や石碑があり、かつて岡倉天心が居を構えた「岡倉天心公園」や、ほっと一息つける「谷中ほたるさわポケットパーク」といった小さな公園にも立ち寄ってみてください。
台東区の巡回バス「めぐりん」を利用して巡るのもおすすめです。

● 東口・日暮里繊維街エリア

日暮里の繊維街入り口
繊維の街“日暮里”を象徴する中央通りの入り口(筆者撮影)

北口の東側へ出ると、一転して近代的なタワーマンションと大きなバスロータリーが迎えてくれます。
そこから続くのが、約1kmにわたって多くの生地・洋品店が並ぶ「日暮里繊維街」です。
入口の銅像(モニュメント)が目印。
「布の街」と書かれた通りには、プロから趣味の手芸好きまでが集まり、洋品店やラーメン屋(名物の焼肉ラーメンなど)が活気ある通りを形作っています。

◆ 日暮里駅のいま、むかし

日暮里駅前のタワーマンション
駅前には新しい日暮里の姿であるタワーマンションが建っています(筆者撮影)

明治時代に開業した日暮里駅。
かつては江戸市民が行楽に訪れるのどかなお寺の街(日暮らしの里)でした。
現在は駅前に高層タワーマンションがそびえ立ち、近代的な都市へと進化を遂げましたが、一本路地に入れば、谷中の古い木造建築や、繊維街の問屋気質な温かさなど、昔ながらの東京の情緒がいまもしっかりと息づいています。

◆ 日暮里駅の知っ得情報

  • 実は猫の街?:ゆうやけだんだん周辺は「猫の街」としても知られ、お土産店には猫をモチーフにした雑貨やスイーツが並びます。
  • 布の街の歴史:大正時代から始まったとされる繊維街。現在も手芸の聖地として全国からデザイナーが買い出しに訪れます。
  • 谷中の名前の由来:本郷台地と上野台地の「谷」の「中」に位置することからその名がついたと言われています。
  • 赤穂浪士ゆかりの寺:周辺には赤穂浪士にゆかりのあるお寺など、歴史好きにはたまらないスポットが点在しています。
谷中の観音寺
赤穂浪士ゆかりの寺と言われている「谷中 観音寺」も見どころのひとつ(筆者撮影)

◆ 今日のぶらぶらルート

日暮里駅北口 → 谷中霊園 → 天王寺 → ゆうやけだんだん → 谷中ぎんざ → 岡倉天心公園 → 繊維街 → 日暮里駅南口

・歩行距離:約2.5km
・所要時間:約2〜3時間(買い物・食べ歩き含む)
・下町レトロと布の街の活気を同時に体感できる、大満足の王道お散歩コースです。

◆ まとめ|日暮里駅はこんなところ

日暮里駅は、近代的な駅前を抜けると、驚くほど豊かな歴史と情緒に触れられる場所でした。

谷中エリアの穏やかな下町時間で癒やされ、繊維街のプロフェッショナルな活気にパワーをもらう。

そんな新旧の楽しさがぎゅっと詰まった日暮里駅は、特に次のような人におすすめの街です。

  • レトロな下町情緒や食べ歩きを楽しみたい人
  • 静かな歴史スポットや散策が好きな人
  • 手芸やDIY、ファッションに関心がある人
  • 色々な電車を眺めたい鉄道ファンやファミリー

あなたもカメラを片手に、魅力あふれる日暮里の街へ出かけてみませんか?

次回は、駒込駅周辺を“駅ぶら”する予定です。
山手線の中でも、“歴史ある名園”と“懐かしい商店街”が同居する街を歩きます。

江戸の大名庭園「六義園」の洗練された美しさ、 旧古河庭園に咲き誇る洋風のバラ、 そしてソメイヨシノ発祥の地としての誇りと、下町のぬくもり。

“伝統的な美”と“日常の穏やかさ”が優しく混ざり合う駒込を、カメラ片手にゆったり散策していきます。

※本文中の写真はすべてイメージです


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次回の駅ぶらもお楽しみに。